所長コラム
キャリアについて考える ⑤
久しぶりの更新となりました。
今回は、少々脱線して、つらつらと…。
以前、就職してから仕事を続けるためには、“体力が必要だ”ということをつぶやいていました。“体力”、その言葉だけを切り取ると、肉体労働を連想される方もいらっしゃるようです。ここで私が伝えたかったのは、“体力”イコール“体調管理による仕事を続けられる力”でした。
体調管理は、年齢や生活スタイルによって人様々です。
私自身、若い頃はさほど気にしていませんでしたが、最近は、寄る年波には勝てません。そこで、アプリを使って食べるものの量や種類、体重を管理しています。また、入浴、睡眠時間、朝の(柴犬との)散歩など、生活習慣に気を付けて体内リズムを整えるようにしています。
そんななか、意外な盲点が排便習慣。人に言えない悩みのランクでは、上位になるのではないでしょうか。少し前のフリートーキングでは、そんなことにも…。
生活支援員が、“排便”をテーマに選んだのは、利用者男性との面談で聞き取った腹痛の悩みから。便秘による腹痛があり、酷いときには仕事に行くのが辛いほど深刻。だけど誰にも相談できないとか。そこで、テーマにして、まずはみんなはどうしているかを聞いてみようということに…。
あえて普段の会話では語られないトイレの話が盛り上がり、この男性もホッとした様子。食べ物との関係(量・バランス)や、まずはトイレに行く時間を決めたりして、徐々に改善していったようです。
実際、この彼は、体力自慢で仕事を任されるほど能力を発揮するタイプ。水分補給はしているものの、夏場は汗の量も増え便も硬くなりがち。加えて食事量も増えるので…。
結果として、腹痛でパフォーマンスが落ちたり、最悪欠勤が続いたりするとなるとせっかくのキャリアも台無しになります。その彼も採用から2年を超え着々とキャリアを重ねています。
かくいう私も若い頃は、お腹がゆるくなる、いわゆるつまらない方の人。緊張すると途端に…なんてことも多々ありました。些細なことですが、当事者にとっては大問題です。そんな悩みも、相談できることで解決すれば儲けものです。今になって、些細なことの積み重ねがキャリア形成にも影響するのだなぁ~とつくづく考えさせられます。
キャリアについて考える ④
皆さんお気付きでしょうが、最近、ホームページのスタッフブログが頻繁に更新されています。
ツイッターも同様です(スタッフ頑張ってます。)。
是非、見てくださいね~。
ということで、需要があるかどうかは別として、本コラムの更新ももっと頑張らねば!
そんな強迫観念にかられながら、つらつらと…。
私の若き頃の拙いキャリア話の続きです。
長期のアルバイトに見切りをつけてしばらくすると、またお誘いが…。
当時、まだ24時間営業やコンビニのなかった頃。
深夜まで営業する小売店の夕方からのレジ業務でした。
もちろんレジスター(←懐かし~)は、手打ち。値札シールを見て打ち込みます。
ただ中にはシールが無いものや、野菜等にはシールがついていません。
値段を覚えていないと、大変なことに…。
もちろん、すべて現金支払い。
おつり切れはどうにかなりますが、途中でキャンセルがあると最初からやり直しです。
中には、お金が足りないお客様も…。
順番待ちができると、焦って打ち込みミスも起こりがちでした。
時代は変わって、現在のレジ業務。人的ミスが極力減らされているようです。
また、外国人に限らず、誰でもできる業務になりつつあります。
そして、必要なスキルも変わってきました。
バーコードスキャン、キャッシュレスの支払い方法、エコバックの有無等々…。
そう考えると、私の経験などあまり参考になりませんね。
しかしながら、お客様への笑顔と挨拶、加えて就労継続できる体力。
そんな基本的なスキルは、今も変わらず求められ続けているようです。
キャリアについて考える ③
前回、「苦難は続くのでした。」で終わった“しごと理解”。
今回は、その後について、遠い昔の話をつらつらと…。
しばらくして、同級生から声がかかました。
アルバイトスタッフが足りない。らしい…。
なので、彼もつづける。らしい…。
ただし、長期に続けられる人が欲しい。らしい…。
ファミレス(飲食業)で深夜まで。らしい…。
卒業後に接客業務に就くこともないし、いい経験になるかも。
安易に面接に行ったら、翌日から勤務(驚!)。
そして、数週間後、紹介した同級生は辞めていたのでした。
(ある意味、彼にも社会勉強させてもらったことは措く。)
その店舗は、スタッフ10数名のうち社員は2名。
残りはパート、アルバイト。
アルバイトとはいえ、接客マナー、提供ルール、衛生管理まで徹底教育。
そして、即実践(OJT)。
当時、24時間営業ではなく、深夜までの年中無休営業。
店長は、いつもお疲れの様子だったのを記憶しています。
ここで学んだのは、徹底したコスト意識、シフト勤務、賃金水準、割増賃金など。
本当に知らないことばかりでしたが、1年間超続きました。
しかーし、恥ずかしながら、本業の単位を落とす(泣)という失態を経て、
“ワークライフ、スタディバランス”に気づくことになるのでした。
今日のところは、ここまで。
キャリアについて考える ②
前回、自身の学生アルバイトの経験から、“仕事理解”の一面を垣間見たことに触れました。
今回は、少し脱線気味に当時の経験からつらつらと…
前回同様、遠い昔の話になります。
入学してすぐのこと。同郷の友人から誘われて、運動部に入部することになりました。
同種の競技経験はありましたが、入ったのは未経験の種目。さすが体育会系と言われるだけに、練習はキツイキツイ(泣)。最近まで受験生だった鈍った体は悲鳴を上げます。そのうちに体は慣れてくるものの、一方で困ったことが…。
体は皆についていけましたが、次第についていけないものがあることに気づくのでした。
用品から遠征費まで、すべて自腹。経済的負担が重くのしかかり、そのうちに前回お話しした単発バイトだけでは足りな~い。ズバリ、金欠状態。毎日の食事代にも困る始末。
結局、そうこうしているうちに部活動は断念することになるのでした。
今思えば、自身の見通しの甘さには恥ずかしいかぎりですが、当時、本気で何とかなると思っていたのです。キャリアガイダンスの“自己理解”以前の課題。金銭出納、いやお小遣い帳レベルの課題でしょうか。
そうは言うものの、金額の多寡は別として、働くうえでは非常に大事なこと。入ってくるお金と出ていくお金のレベル(ここ基本)から、ひと月の金銭管理、一年間に必要な経費と予算建て等々。
当時、学校では全く教わってこなかったことに、はたと気づくのでした。が、苦難は続くのでした。
今日のところは、ここまで。
キャリアについて考える①
人生100年時代と言わる昨今。
言い換えると、必然的に職業生活も長くなる。
そんな今、改めて自身の経験等からキャリア(職業的な経験や将来)について、思うところをつらつらと…
当センターの事業所名“キャリアアシスト宮崎”にも含まれている“キャリア”という言葉。
職業に係る意味として一般的になったのは、最近のように思います。
私の世代が職業生活に足を踏み入れた頃、キャリアというと、エリート官僚だとか車のルーフに取り付ける荷台を連想しただろうと思うのが正直なところ。
そんな遠い昔の話になりますが。
私自身、最初に働いて報酬を得たのは、学生時代のアルバイト。
当時、学生の単発(1日から数日間)のアルバイトは、歩(バイト料)は良いが過酷なのが一般的でした。なので、体育会系が欲しいのか体育館に掲示されていたのを記憶しています。
引っ越し、イベント設営、イベントやコンサートスタッフ、駐車場管理、ホテル裏方、コンパニオン等々。さすがにコンパニオンは女性のみでしたが、様々な職種に接すること自体が社会勉強でした。
なかにはバイト料の高い引っ越しに行ったら、2軒分以上の荷物があったり、プ○レ○の設営では、サボっていた数人の連帯責任で全員が興行主から大目玉をくらい、おまけに撤収が夜中までだったりと散々なこともありました。
しかしながら、今思えば、世の中には様々な仕事があって、当然のことながら、そこには働いている人がいるのだな。生活の糧を得ているのだなと気づかされたのも事実でした。
キャリアの観点から言うと、仕事理解だったのでしょう。
2020年改訂の厚生労働省の職業分類では、小分類で440の職種があります(改定前の細分類では892職種)。それからすると、たくさんの職業経験があっても、全体からするとわずかなもので、逆に考えると就業のチャンスはたくさんあることがわかります。
今日のところは、ここまで。