所長コラム
14番目の月
3月は旅立ちの月。
あたらしい生活が始まる前のわくわくや、
かたや不安な気持ちが交錯する月。
そんな月つながりで、つらつらと…。
今朝は、愛犬の散歩中、突然西に方向転換。
まだ、普段の半分も歩いていないのに…。
どうしたのかな~?と思いつつ西の空を見上げると…。
きれいなお月様が。
そうそう、夕べの天気予報で明日は満月!
と伝えていたのを思い出す。
ということは…
今日は、“14番目の月”。
途端にユーミンの表題曲が頭の中で流れだす。
ご存じだろうか。70年代半ばの曲。
私が初めて聞いたのは、確か高校生のころ。
当時少し上の世代が聞いていた音楽には憧れがあって、
苦労してレコードを手に入れてカセットに録音。
テープ伸びるまで聞いたのを覚えている。
そんな中の1曲。
『つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の月が いちばん好き』
多感な頃。
大人になっていく不安と歌詞を重ね合わせて
いたのかもしれない。
なぜか今頃よく思い出すのは、別れの季節からなのか…。
しかし大人になって気づいたのは、別れより圧倒的に
出会いの数が多いこと。
そんな新しい出会いを求めて、4月から新たな年度が始まる。
新年度、当センターでは、NPO活動の活性化を始動する。
これまでの活動実績を地域に還元できればと考えている。
障害という名称が、施設の敷居を高くしている現実を
少しでも下げていきたい。
それを実現するためには、何が必要なのか。
どうすればいいのか。
まずは、地域に出ていこう。
そして、交流の機会を持とう。
障がい福祉サービス以外にもできることに取組もう。
そんなことを真剣に考えている。
地域に開かれた障害者雇用支援センターになるために。
卯年
新年 明けましておめでとうございます。
今年は、卯年。飛躍や向上の年のようです。兎がぴょんぴょん跳ねるので、その象徴なのでしょうか。
私が思うには、飛び跳ねるにもその元になる脚力が必要ということ。平穏な日常の中にも日々の経験や努力を積み重ね、飛躍するときの脚力=自力を備えておくべきと考えます。社会人には、様々な役割が求められますが、その自力如何で対応に差が出て、評価もされます。飛びぬけた成果を上げる機会は滅多にありませんが、その過程に手を抜かずにいることが大切です。
年の初めにそんなことに思いを巡らしながら、高2の息子のプリントを眺めていたところ、こんな文章を目にしました。近い将来社会に出る生徒に向けて、社会人とはどうあるべきかを伝えたい先生の的を得た表現です。一方、私たち大人(社会人)は、子供たちからそういう風に見られると思うと、自省の念に駆られます。では、その一部を紹介しましょう。
(略)
学生のうちは周囲の人々によって、生かされ、支えられています。社会人はその社会を支える側になっていきます。『自分のために頑張りながらも、他の人のために努力する人間』、『人のために質の高い能力が必要だからこそ、自分を伸ばそうと努力する人間』それが社会人です。
(略)
個人的には、前段は当然のこと、後段の努力に惹かれます。まさに当センターが求める人材(支援者の素養)だと考えます。
当センターでは、今年も職員一丸となって、障がい者の社会的自立をアシストしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
年の瀬
前回、師走に入ったとつぶやいたのが今月1日付。そしてもう27日。アッという間に年の瀬です。そんな中、慌ただしく駆け抜けた、この1年を振り返りつつ、つらつらと…。
冒頭から、個人的な話題で恐縮ですが、世間で高名な占星術師によると、今年、私は大殺界のど真ん中とやら。
気にするも、気にしないも本人次第なのでしょうが、元日から家族の体調不良、3日には冷蔵庫が壊れ、右往左往する正月からスタート。そりゃ気にするでしょう大殺界!
しかし、そんな巡り合わせがあるとすれば、体調不良だけは避けようと断酒、食事量レコーディング、運動、ストレッチに取り組んだ次第。結果的には、節制をするきっかけを作ってくれた大殺界、と楽観的に捉えて無事乗り切れたようです。
しかし、今年は、いろいろあったなぁ~が本音のところです。
さてさて、本題に入ります。
今年も当センターでは、利用する方々や家族のご理解、関係機関の連携もあり、様々な形で福祉サービスを提供することができました。深く、お礼申し上げます。
昨年末から検討を進めていました相談支援事業の休止は、予定通り3月末でソフトランディングできました。引き続き4月からは支援資源を主要3事業へ集約させ、広報と管理業務を強化することもできました。これらは、職員一人一人の頑張りの賜物です。
現下の社会情勢は、新型コロナウイルス感染から物価高まで、刻々と変化しています。我々福祉事業者は、様々な情報をキャッチしながら事業を進めていく必要があるようです。当センターにおいても、来年度に向けて、必要とされる支援とは何か、更に検討していきたいと考えています。
来年もよろしくお願いいたします。
継続のススメ
今日から師走。
一説によると、“師”とは僧侶、俗にいうお坊さんのことのようです。
しかし、私のような一般人でも慌ただしい時期。そんな時期に職場の健康診断がやってきます。どういう理由でこの時期になったのかは定かではありませんが、1年間の節制度合いを数値で突き付けられます。
ということで、今年は一大決心。数値に一喜一憂する前に節制してみました。何をかというと、3月から282日間、断酒、食事記録、カロリー収支記録、体重測定を継続してきました。加えて、晴れた日の通勤は、徒歩か自転車。さて結果や如何に。
さてさて、本題に入ります。
一昨日、インターンシップ事業の最終日、修了者で現在介護施設で働いているTさんが参加してくれました。就職して4年2ヶ月経って、教える立場になり自信もって仕事に取り組めている様子でした。一方、自身の障がい特性から苦手なこともあるようですが、上司に素直に聞いたり(←これスゴイ)、自分なりに克服しようと努力していました。
実は、仕事を続けるには後段の方が大事で、特性に起因する困難さに向き合っていることには感心させられました。帰り際に必ず私を訪ねてくれるのですが、今回は、『私に力になれることがあれば、いつでも言ってください。』と挨拶して帰っていきました。若干21歳、ADHDの彼、かっこよすぎるわ。
継続のススメ。彼に教えられているような気がします。
まだ10ヶ月にしかならない私の健康管理。まだまだ終われそうな気がしません。
産業カウンセラーの日
昨日、11月23日は、勤労感謝の日。産業カウンセラーの日でもあります。
各地で産業カウンセラー協会主催のイベントが開催されました。
私と主任は、宮崎市内会場の分科会で話をさせていただきました。
分科会のテーマは、発達障がいがある方への支援の在り方。
テーマとして取り上げていただいたこと、思いのほか日ごろから思案されている会員や一般の方もいらっしゃることに感謝した次第でした。
今回は、センターでの支援業務内容の紹介はさておき、障がいがある方への向き合い方、支援を受けることの大切さに重点を置きました。
出席者のほとんどが産業カウンセラー。日常業務や相談等で困難さを抱えている方と接する方も多く、グループ討議では、休憩も忘れ様々な話題について意見を交わすこととなりました。
支援者の立場は、特性理解(障壁の理解と克服意思)が支援の出発点。一方、産業カウンセラーの視点からすると受容共感できても気づき(特性理解)に繋がらない。双方のそんなもどかしさは、障がいがある方の社会的自立を促したい思いの表れなのでしょう。なかなか即効性のある解決策はありません。しかし、声を上げ続け、思いを巡らし、手を尽くし続けることで、多様な特性に引け目を感じることなく活躍できる社会できていくのだと感じます。そう信じたい。