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「密は、心のつながりも表す。新型コロナウイルスの感染拡大で国民や医療従事者が苦労している中、日本中が努力してこの状況に向かっているのを、ありがたいと思いながら書きました。」

“今年の漢字”を揮毫された清水寺の森貫主のお言葉です。

 

恥ずかしながら、この年齢になるまで、世相を反映した“今年の漢字”というものは、清水寺が決めているのだろうと思い込んでいた(日本漢字能力検定協会が全国からの公募により決定する)ことは措くとして、冒頭の「密は、心のつながりも表す。」と「…ありがたいと思いながら書きました。」のくだりには、ハッとさせられました。

 

今年に入って、ソーシャルディスタンスという耳慣れないカタカナに従って、人との距離を取りながらの生活。式典、行事、イベント、会議等、ほとんどが中止。帰省もままならず、子育ても孤立等々…。次第に人と関わらないことに慣れっこに。そんな中、物理的な密を避けることと、心のつながりは別問題だということに今更ながら気づかされました。

 

今年1年を振り返ってみると、これまでの常識や慣例に判断を任せず、もう一度考え直してみることの繰り返しでした。一方で、関わる人との協力に助けられた1年だったとも感じます。

この年末は、もう一度、心のつながり(信頼関係)について考えてみようと思います。新しい時代を迎えるためにも。